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2021.11.24

連載「THE E.A.S.T. members」作り手から起業へ イノベーションが起こる空間設計|9times9

日本橋を中心とする東京の東側「イーストサイド」をスタートアップの聖地とすべく、三井不動産31VENTURESが立ち上げた「startup workspace THE E.A.S.T.」。
その「startup workspace THE E.A.S.T.」に集まる、情熱・哲学・ビジョン、そして冷静な戦略を持つ「大人起業家」を、連載「THE E.A.S.T. members」でご紹介します。

今回は、株式会社ヒトカラメディアのプロジェクトデザイナーとしてTHE E.A.S.T. 日本橋富沢町の空間設計に関わり、その過程で自身でも新たに起業をした一般社団法人9times9三浦氏。

THE E.A.S.T. 日本橋富沢町の設計秘話や、9times9のビジョンについて伺いました。

THE E.A.S.T. 日本橋富沢町の設計に関わるきっかけを教えてください

三井不動産さんとは、前職より新規事業やワークスタイル事業、本社オフィスのデザインなどでご一緒させていただいておりました。

今回、31VENTURESの塩畑さんからE.A.S.T.構想をうかがって、とにかく面白いと思ったんです。THE E.A.S.T. 日本橋富沢町はフラッグシップ拠点として、大人起業家が熱量と冷静さのバランスを保持しつつ、起業家同士で交流して化学反応を起こせるような、そんな場所にしたいと考えました。

THE E.A.S.T. 日本橋富沢町の空間設計で特にこだわった点は何ですか?

コミュニケーションや議論で“発散”する場と、自分の事業を見つめなおす“内省”する場を設けたことです。

メンターや同志との壁打ちや相談ができるコワーキングエリアを1階、のれんルームと呼ばれるディスカッションスペースを2階に配置し、さらに2階の奥に集中して作業に打ち込めるフォーカスゾーンを用意しました。

この“発散”と“内省”による気持ちの切り替えができるレイアウトは、アウトプットとインプットを交互に行き来しながら試行錯誤する経営者の働き方に必須だと考えています。

・参考URL:https://www.31ventures.jp/news/20210323_column/582/

入居者が実際に入ってみて、どのように感じますか?

1階のカフェや2階ののれんルームといった、オープンなスペースを使ってくれている企業をよく見かけます。特にカフェに訪れる一般の方と起業家が交流しているのを見ると、気持ちの切り替えができているように感じます。

また、専有スペースとシェアスペースをフレキシブルに活用できるのもポイントなのですが、実際に7階の個室に入居しているCACTASさんが組織の拡大に合わせて柔軟にシェアスペースも活用していただいており、オフィスの仕組みがスタートアップのニーズと合致していると確信しました。

ご自身の起業について教えてください。

THE E.A.S.T. 日本橋富沢町の1階に使用しているフローリングの木材は、長野県飯山市の材木屋製材所さんに直接足を運び仕入れたものです。そのなかで、木材業界が後継者不足や零細経営などの課題を抱えていることを知りました。林業をはじめとした一次産業の課題解決を目指して、プロジェクトで出会ったメンバーと一般社団法人9times9を設立しました。

プロダクトアウトでいきなり攻めるのではなく、地道に全国のネットワークづくりに取り組むことで、先に事業の土台をしっかりと築いています。
「大人起業家」というコンセプトがあり、それが共鳴していくことで、勢いに任せない冷静さを持った事業づくりができていると実感します。

どのようなスタートアップに、イーストサイドに集まって来てほしいですか?

「大人起業家」というコンセプトに共感してくれる方であれば、もちろんウェルカムです。
強いて言えば、9times9としては環境系のスタートアップとはシナジーが発揮できると思いますので、是非イーストサイドに飛び込んでいただきたいです。

イーストサイドで出会った仲間や全国各地の仲間と力を合わせ、碁盤の目をひとつずつ揃えるように社会の課題を解決していく。そんな想いを込めて「9times9」と名付けました。スタートアップが持つテクノロジーやクリエイティブの力で地域や一次産業の課題を解決していく。そんな気概のある方々と、イーストサイドでお会いできるのを楽しみにしております。

三浦 圭太 デザインブランド「MINE」代表、一般社団法人9times9理事、株式会社grad.取締役、株式会社ヒトカラメディア プロジェクトデザイナー。オフィス、大使館、ホテル、個人邸などのデザインを手がける。(株)ヒトカラメディアではクリエイティブ部門、仲介不動産部門の責任者を歴任し、現在では事業立ち上げのパートナーとして事業計画や広報戦略・ブランディングなどプロジェクト全体のデザインに携わっている。