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RELEASE
2024.02.22

三井不動産×東京大学発スタートアップ「Yanekara」 カーシェアEV車両のスマート充電を活用した実証実験を開始

 三井不動産株式会社(以下、「三井不動産」)は、多様なパートナーと次世代の街づくりに向けた事業を共創する「未来特区プロジェクト」の取り組みの一環として、EV充放電の遠隔制御に関わるプロダクト開発を行う株式会社Yanekara(以下、「Yanekara」)と共同で、柏の葉エリアにおいてカーシェアリングサービス用電気自動車(以下「カーシェアEV」)を利用した実証実験を2024年2月13日(火)より開始しました。

本リリースのポイント
・三井不動産と「AEA2023※1」で柏の葉賞を受賞した「Yanekara」は、柏の葉スマートシティにてカーシェアEVに対し、スマート充電を導入する実証実験を2月13日より開始。
・本実証実験により得られるデータを活用し、V2G(Vehicle-to-Grid)※2市場への参入を見据えた事業性の検証と、卸電力市場および需給調整市場※3における経済性を検証。

 本実証実験は、今後のEVの社会普及を見据え、カーシェアEVへスマート充電を導入し、効率的な電気利用と卸電力市場および需給調整市場※3における経済性の検証を行います。それにより得られるデータを活用し、今後のEV充電設備の拡充拡張、V2G事業化を目指します。具体的には、柏の葉スマートシティにおいて、三井不動産グループが運用するカーシェアEV車両2台に対し、Yanekaraの開発するスマート充電器「YaneCube」を設置し、充電を行います。

 「YaneCube」の導入により、「市場連動型」電力プラン※4において電力単価が安い時間帯に充電が出来るようになり、カーシェアリングにおけるEVの効率的な電力利用を目指すほか、年間を通じて得られたEV利用と充電のデータを基に、2026年度以降に見込まれる需給調整市場への参入を見据えた事業性の検証等を行います。

 三井不動産およびYanekaraは、本実証実験を通じてIoTを活用したエネルギーマネジメント技術の導入に積極的に取り組み、需給調整力の提供および電力系統の安定化に寄与し、三井不動産グループのアセットを活用し、日本社会の脱炭素化に街づくりから貢献することを目指します。

※1 AEA2023:柏の葉スマートシティで開催されたイノベーションアワード、アジア・アントレプレナーシップ・アワード2023の略称。https://aea.events/j/
※2 V2G(Vehicle-to-Grid):電気自動車を「蓄電池」として活用し、大手電力会社が管理する電力網に供給する技術、またその考え方のこと。
※3 需給調整市場:電力の需給バランスを調整するために必要な調整力を取引する市場のことであり、再生エネルギー比率の向上が見込まれる中、系統電力の安定化に向けて重要性が高まることが見込まれています。
※4 市場連動型電力プラン:発電に使われる燃料の価格変動などの影響で電気使用料の単価が市場価格に応じて変動する電気料金プランのこと。

詳細はこちらをご覧ください。

■「YaneCube」について
 Yanekaraが開発するEV充電コントローラー。既存のEV充電コンセントにリモート制御機能を後付けできる国内で唯一のプロダクトです。EV充電コンセントに取り付けるだけで、自動充電制御を行い、電気料金削減を実現します。EV毎に充電データの取得が可能で、充電回数/電力消費量等の抽出・分析を行うことが出来ます。走行距離データとEV充電データを組み合わせた電費の分析や、EV毎のCO2削減量の算出が可能で、V1G/V2Gをミニマムな初期投資で実現します。

■株式会社Yanekara
 2020年6月設立の東大発スタートアップ。事業用EVに特化した充放電器と多数のEVで仮想発電所(VPP)を構築するための群制御クラウドを開発。独自のハードウェアとソフトウェアで分散しているEVからVPPを創り出し、電力需給バランスの安定化と、再生可能エネルギーの導入を両立させることを目指します。これまでにYanekaraは、東大IPCのアクセラレーションプログラム「東大IPC 1st Round」や、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のNEDO Entrepreneurs Program(NEP)、新エネルギー補助金フェーズBなどに採択され、支援を受けてきました。
オフィシャルサイト:https://yanekara.jp/