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2023.12.13

古くて新しいコンテンツ「日本酒」をMIYASHITA PARKで発信。国籍・性別・年代を超えた人が集まる「SAKE PARK」とは?

 11月11日と12日、三井不動産ベンチャー共創事業部は、平和酒造とタッグを組み、未来特区プロジェクトのひとつ「SAKE PARK」第2回を開催しました。第1回を上回る31社の酒蔵と醸造所が出店し、MIYASHITA PARK店舗との多彩なコラボレーション企画も実現しました。「SAKE PARK」とはどんな取り組みなのか、その魅力をお伝えいたします。

多くの来場者が集まった芝生ひろばでは、若者や外国人が日本酒を楽んでいました

 冬の訪れを感じさせる肌寒い週末となりましたが、DJの音楽が雰囲気を盛り上げるなか、酒蔵の出店ブースが立ち並ぶ芝生ひろばを来場者が埋め尽くし、若者や外国人の姿も目立ちました。日本酒を味わう人々からは、「飲みやすい」「フルーティだね」という声も上がっていました。

 SAKE PARKは、「日本酒を通して国籍、性別、年代を超えて、日本の食文化、ものづくりを伝え広めていく」をコンセプトに、三井不動産とSAKE PARK実行委員会(実行委員運営本部・平和酒造)が主催。2023年4月に開催した初回に続く2回目で、前回より5社多い31社の酒蔵と醸造所が出店。日本酒はもちろん、日本酒の製造技術を基にフルーツやハーブを加える「クラフトサケ」、日本の伝統文化である発酵食品などが提供されました。

 さらに今回は、MIYASHITA PARK 3階店舗とのコラボレーション企画を実施。酒蔵や酒販店を講師に招いたセミナーが開かれ、芸術的な酒器で高級酒を楽しむラウンジも展開されました。日本酒の歴史や醸造過程、美味しい飲み方を知ってもらうことで、より深い魅力を発信する狙いです。

 MIYASHITA PARK店舗とのコラボレーションを主導したベンチャー共創事業部 粟谷は、この狙いについて「MIYASHITA PARKはまだまだ屋上公園と商業施設が連動できるポテンシャルがあると思っていました。特に、商業施設の特徴は出店者様の多様性にあると考えており、同じ「SAKE」というテーマでも異なる解釈やアプローチをされる方が集まっています。今回のSAKE PARKを皮切りに、屋上でのイベントと商業施設自体がより連動する仕組み・モデルを創り出していきたいと考えています。」と語りました。

 今回、前売り券の売り上げは前回に比べて1.5倍に増加。にぎわう会場の様子を受け、SAKE PARK実行委員会の運営本部を務める平和酒造 山本典正社長に手応えを聞きました。

「SAKE PARKは日本酒が社会現象を起こしていく皮切りだと思っています」

                 (左:平和酒造 代表取締役社長 山本典正氏、右:三井不動産 ベンチャー共創事業部 粟谷尚生)

 「どうなるかなとドキドキしていましたが、仲間と一緒にグループで来てくださったり、1回目が楽しかったからとリピートしていただいたり、たくさんの方が足を運んでくれています」 

 実際、1回目に続き、2日間で延べ1万6,000人が来場と大盛況。「国籍、性別、年代を超えて」の狙い通り、多様な人々が集まりましたが、山本氏は渋谷から発信する意義をこう語りました。

 「トレンドの発信拠点である渋谷で、これだけ大きな日本酒のイベントを開催するというのは業界内を見渡しても珍しい試みです。若い女性や外国人観光客という、これまでとは違う層の方々に来ていただいていることを実感していますし、ポジティブな感想も得られています。古くて新しい日本酒というコンテンツの価値をあらためて発信できる機会になっています」 

 今後も、MIYASHITA PARKを拠点とし、「街と一緒に輝いていきたい」と山本氏は展望しています。

                 (左:平和酒造 代表取締役社長 山本典正氏、右:三井不動産 ベンチャー共創事業部 粟谷尚生)

 「『SAKE PARK』のイベントは、日本酒がひとつのうねりとなって社会現象を起こしていく皮切りだと思っています。1回目はMIYASHITA PARKの公園部分だけだったのが、2回目は店舗も一緒に企画を打ちました。現時点では夢想かもしれませんが、今後、渋谷の街全体で日本酒の大きなイベントを開催するところまで広げていきたいです」  

 夢の実現への道のりを「旅」だと、山本氏は表現しました。

 「大切なのは、いかに同じ志がある仲間を集められるかです。イベントに出店していただいたのは、日本酒を世界へ拡張していくというメッセージを共有して、パワーを出し合える蔵元の方々。こんなふうに、目指していく未来像を共有できる仲間を探し求める、ある意味で、旅なんです。もちろんこちらから仕掛けていくんですが、偶然性や偶発性でものごとは大きく変わっていくと思うんです」

 また、ベンチャー共創事業部 粟谷も今後への展望として「山本社長と出会ったのはたった10か月前ですが、すでにSAKE PARKを2回ご一緒させていただきました。日本が誇るSAKE 文化・発酵醸造文化の普及に向けた取り組み・事業に共感し、未来特区プロジェクトの取り組みとして、共同開催とさせていただきました。三井不動産にはまだまだできることがたくさんあります。商業施設との連動だけでなく、他施設や場所との連動も含め、世界に誇れるイベントとなるよう、より大きくしていきたいです。」と語りました。

 三井不動産 ベンチャー共創事業部の未来特区プロジェクトは、山本社長の目指す日本酒の未来像実現に向けて引き続き支援を進めてまいります。