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2023.10.24

撮影エンターテインメント施設「GINGAGA」オープン!施設紹介+対談:クリエイティブ集団 CEKAI COO 篠田氏×三井不動産 粟谷

31VENTURESと同じ部署に所属し、多様なパートナーと次世代の街づくりに向けた事業を共創する「未来特区プロジェクト」は、23年9月に東京・ニューヨーク・ロサンゼルスを拠点に活動する日本発クリエイティブ結社CEKAI(世界株式会社)との共同事業を開始することを発表しました。その第一弾として、スマートフォン1つで誰でも映像クリエイターのような動画撮影が楽しめる日本初の撮影エンターテインメント施設「GINGAGA -SPACE MOVIE STUDIO-」が、期間限定で三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島にオープンしました。

今回は「GINGAGA」のご紹介とともに、施設オープンに先立って行われたメディア向け記者会見の参加レポートをお届けいたします。

[Part1:撮影エンターテインメント施設GINGAGAご紹介]

テーマは「宇宙からやってきた映像スタジオ」!CEKAIのクリエイターがデザインした空間で体験できることとは

「GINGAGA」は、日本を代表するクリエイティブ集団「CEKAI」のクリエイターが「宇宙からやってきた映像スタジオ」をテーマに体験や空間のデザインを監修。ミュージックビデオのワンシーンのようなカメラワークが楽しめる撮影装置や、自分が巨大化してしまう映像が撮影できる特撮映画セットのような美術空間など、画面越しに見ていた映像世界を自分自身が主役となって撮影する体験を楽しめる空間になっています。ここで実際に体験し、楽しめる撮影スタジオをいくつかご紹介します。

GINGA ROLLING(ギンガ・ローリング)

大型の車輪のような撮影装置の中に体験者が入って、歩くことで、内側に取り付けたスマートフォンのカメラから自分の姿を360度の縦回転視点で捉えることができます。空間全体に施されたグラフィックと共に、普段見ることのない角度からの撮影を楽しむことができます。

GINGA RAIL(ギンガ・レイル)

天井を走る列車にスマートフォンを取り付けることで、レールを進む列車視点からの映像を撮影することができます。光のトンネルや、体験者自身が映りこむたくさんのブラウン管テレビなど、見たことのない映像を楽しむことができます。

GINGA MAZE(ギンガ・メイズ)

自身が巨大化してしまったかのような市街地を再現した美術セットの中で、迫力満点の映像が撮影できます。セット内にはいくつかの撮影装置が仕込まれており、それらを巧みに活用することで、特撮映画のワンシーンのような映像が撮影可能です。

開催期間中には、誰でも参加できるムービーアワードや、その他様々なクリエイターや企業・地域とのコラボレーションイベントの実施を予定していますので、お近くに寄られた際にはぜひお立ち寄りください。

[Part2:三井不動産 粟谷 × CEKAI COO 篠田氏が登壇!記者発表会の様子をレポート]

三井不動産 ベンチャー共創事業部 主事 未来特区プロジェクト担当 粟谷 尚生

CEKAI 株式会社 COO 篠田 哲郎 氏

直感的にCEKAIという会社が次のクリエイティブを担っていくであろうと感じた

篠田:CEKAIは10年前に数人の美大生たちが集まって、「純粋によいモノづくりをしよう」「モノを作っていくための仕組みや環境を能動的に作っていこう」という想いで設立された会社です。「よいモノを作る」「その環境を作る」ことを目的に集まり、よいモノ作りのベストな組織形態を目指して、会社としての機能だけではなくて作家さんやアーティスト、フリーランスのクリエイターも所属しながら、広域的なもの作りができるコミュニティのような組織形態を模索しています。

現在は東京とニューヨーク、ロサンゼルスの3拠点を中心に活動しています。記憶に新しいところでは、東京2020オリンピック。オリンピック大会史上初となる動くスポーツピクトグラムをデザインしました。また、オリンピック開会式の演出や、開催式会場の上空で2,000台のドローンを使ったショーの演出も担当しています。

(左)三井不動産 ベンチャー共創事業部 粟谷尚生 (右)CEKAI株式会社 COO 篠田哲郎氏

粟谷:本事業がスタートするきっかけである三井不動産 未来特区プロジェクトは、三井不動産の創立80周年を機に発足したオープンイノベーションプロジェクトです。次世代の街作りに向けて「文化」や「クリエイティブ」を注力領域として設定し、その担い手であるクリエイター、そこから生まれるコンテンツと不動産ビジネスを掛け合わせて、新しい事業を創っていこうという取り組みです。

活動を進めるなかでCEKAIさんに出会ったのが約半年前です。CEKAIさんという会社が次のクリエイティブを担っていくであろうということは会ってすぐに感じました。モノづくりや組織のあり方、モノづくりに対するプライド、全てがピュアで真っ直ぐで、こういう人たちが社会を変えていくのだろうと思いました。そこで、一緒に何かできないかという話をしたときに、CEKAIさんも社会とクリエイティブの接続に10年間近く取り組まれて、もっとリアルの場でクリエイティブの力を発揮していきたいという想いがあり、両社の考えやニーズが合致したことから共同事業を一緒に進めることになりました。

この共同事業に共感いただいたのが、XR技術を活用し、リアルとバーチャルの融合や連動による新しい体験価値の創出に注力されている大日本印刷さんです。CEKAIさんのクリエイターが持つクリエイティブを起点に、三井不動産が保有する場所や運営ノウハウ、大日本印刷さんが持つ最新のテクノロジーを活用して新しい事業そして体験型の施設がつくれないか、と議論を重ねてきました。

商業施設が持つ価値として、体験を記憶として持ち帰ってもらえるような場所へアップデートしたい

篠田:「GINGAGA -SPACE MOVIE STUDIO-」は、動画撮影にフォーカスして制作を進めました。メディアの皆さんがお持ちのような撮影機材は10年くらい前までは高価で手に入れるのが難しかったですが、いまはスマートフォンに高機能なレンズなど撮影機能が備わっています。私たちもスマートフォンで撮影をする機会がありますが、その撮影機能を使った動画専用の撮影スタジオを作るのが面白いのではないかと考えました。共創テーマとして「宇宙から来た」という設定と、その意味合いを含めた「-SPACE MOVIE STUDIO-」という名前になっています。

(左)三井不動産 ベンチャー共創事業部 粟谷尚生 (右)CEKAI株式会社 COO 篠田哲郎氏

粟谷:「GINGAGA」を創っていくにあたって議論を重ねるなかで、崩れなかったのは「創造の場」という言葉です。この言葉は、三井不動産にとっても重要な言葉です。私は現在の部署に異動するまで、商業施設に8年間携わりました。しかし、コロナ禍によって商業施設の意味を真剣に考えるようになり、商業施設が持つ価値として、創造的なものや体験する場、体験を記憶として持ち帰ってくれるような場所に商業施設がなるのであれば、可能性が拡がるのではないかと思いました。

消費者の創造性を高めるような取り組みにより、日本文化の世界的な存在感を上げていきたい

粟谷:「GINGAGA」を通して、この場所がお客様とテナントという関係だけではなく、地域と企業、お客様が繋がっていくような場所にしていきたい、そのようなコンセプトで「GINGAGA」を創ってきました。今後は、消費者と接点のある施設を数多く保有する当社として、消費者の創造性を高められる取り組みをすることで日本文化の世界的な存在感を上げていきたいと考えています。そのために、CEKAIさんのようなクリエイターとともに、アーティストや産官学との連携、大企業、スタートアップとも積極的に共創をしていきたいと考えています。