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FUND
2023.08.15

低コストで発電効率が高い独自のペロブスカイト太陽電池を提供するCaelux Corporationへ出資

三井不動産株式会社(以下、「三井不動産」)は、コーポレートベンチャーキャピタルファンド「31VENTURES Global Innovation Fund 2号」を通じて、ペロブスカイト太陽電池(※)を内蔵したガラス板を提供する Caelux Corporation(本社:米国 / 以下、「Caelux」)へ出資を実行したことをお知らせいたします。

Caelux は、世界的に普及しているシリコン型の太陽電池モジュールにおける発電効率を低コストで向上させる独自技術を開発しており、現在米国カリフォルニア州に年間生産量100MW 級の量産工場を建設する準備を進めています。同工場で生産を予定している『Caelux™ One』は、独自のペロブスカイト太陽電池を内蔵したガラス板であり、普及しているシリコン型の太陽電池モジュールの上部ガラス保護板として既存の生産ラインに容易かつ低コストで組み込むことができます。この『Caelux™ One』を採用することによって今までの太陽電池モジュールはタンデム化され、製品寿命要件を満たしたうえで、太陽光発電産業の目標であった約30%の発電効率を低コストで達成することが可能です。また最終顧客である太陽光発電事業者は、既存のシリコン型太陽電池モジュールと比較して、より大きなプロジェクトリターンを享受することができます。

三井不動産は、米国や英国、成長著しいアジアを中心に海外での事業展開を推進しています。米国においては1973年以来、複数都市においてオフィス・住宅など、様々な事業を展開しており、近年はマンハッタンにおける大規模複合開発「ハドソンヤード」を構成するオフィスビル「50ハドソンヤード」へ事業参画しました。また、東南アジアにおいては1972年以来、各国・地域においてオフィス・商業施設・住宅・ホテルなどの事業を展開しており、近年は物流施設の開発にも着手しています。

三井不動産は、2050年度にネットゼロを達成するための「脱炭素社会実現に向けたグループ行動計画」を策定し、その実現に向けて官民学との連携やスタートアップへの出資、実証実験の場の提供など、新技術創造に向けたオープンイノベーションを推進しています。
今回、三井不動産は Caelux の高い技術力、量産開始に向けた事業の進捗性、Reliance Industries Limited(インドを拠点として世界の太陽光発電事業をリードするコングロマリット)を始めとする株主からの強力な支援体制を評価し、出資を決定いたしました。本出資を通じて、Caelux が次世代太陽電池業界におけるリーディングカンパニーとなるよう、支援を行ってまいります。
(※ペロブスカイト太陽電池:太陽の光エネルギーを電気に変換する構造を持つペロブスカイト結晶を用いた太陽光発電技術であり、旧来のシリコン太陽電池よりも低コストで発電効率の良い太陽電池の実現が期待されている)

Caeluxについて

会社名 Caelux Corporation
所在地 14030 Live Oak Ave, Baldwin Park, CA 91706, U.S.
代表者 Scott Graybeal
設立日 2014年5月
事業内容 ペロブスカイト太陽電池を内蔵したガラス板の開発・生産および販売
URL https://caelux.com/

31VENTURESファンド2号について

ファンド名 31VENTURES Global Innovation Fund 2号
無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社
有限責任組合員 三井不動産株式会社
運用総額 85億円