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COLUMN
2022.04.28

【31VENTURES CVC】Collaboration Field ―第4回 商業編―

スタートアップのサービス・ビジネスモデルと三井不動産のリソースを掛け合わせ、新たな事業の創出を目指す三井不動産31VENTURES。31VENTURESには、三井不動産各事業部との橋渡しとなる担当キャピタリストがおり、スタートアップとの共創の可能性を日々模索しています。インタビュー「Collaboration Field」では、それぞれのキャピタリストの視点から三井不動産が取り組む多様な事業の紹介を全6回の連載でお届け。実際の共創事例や、今後注目している領域について語ってもらいました。

第4回は、31VENTURESで商業分野の投資・協業を担当している上窪洋平。協業事例や今後の展望について話を聞きました。

これまでの経歴と、今回ご紹介いただく事業部について教えてください。

ミュージシャン、公認会計士、海外で専業主夫、海外銀行勤務を経て、2019年に三井不動産に入社しました。
現在は、ベンチャー共創事業部で商業施設本部を担当しています。

商業施設本部では、郊外型施設である「ららぽーと」「三井アウトレットパーク」をはじめ、「COREDO」「東京ミッドタウン」といった都心型施設や、三井ショッピングパーク公式通販サイト「&mall」など、さまざまなタイプの事業を全国で展開しています。

どのような技術/サービスを求めていますか? また、今後注目している業界や領域はありますか。

商業施設のテナント企業様とお客様にとって良いものであれば、なんでも取り入れていきたいです。

ECの成長、顧客の嗜好の多様化などで、商業施設も変化を求められています。施設の体験価値そのものを変革し、アップデートできるようなサービス、特に注力していきたい領域としては、Eコマース、OMO等のリテールテック全般、エンタメ領域などでしょうか。たとえば、D2Cブランドの価値向上に関わるサービスは、新しい試みも含め一層注目していきたいですね。

これまでにスタートアップと協業した事例を教えてください。

出資先でもあるナレッジ・マーチャントワークス株式会社との協業により、店舗運営DX化「はたLuck®」を全国約40の商業施設に導入し、「三井ショッピングパーク Staff Circle (スタッフサークル)」と称して、リアルタイムな情報伝達・共有による円滑なコミュニケーションの実現、従業員証のデジタル化、スタッフ向けの特典・福利厚生サービスの拡充等を進めています。

「&mall」では、画像認識AIであるViSenze社のサービスを導入し、アプリで洋服などの写真を撮影すると似たアイテムをレコメンドするなど、機能の向上を図りました。

今後はこういったサービスを、実店舗にも活用できないか考えています。

これからどんなスタートアップと協業/共創したいと考えていますか。

単なる事業部への紹介や採用にとどまらず、共に新しい事業を創る関係を目指せるスタートアップと協業していきたいです。

個人的に関心があるのは、アートを中心とした文化芸術領域全般ですね。

ネットを通じてモノを購入できる時代なので、商業施設に赴く新たな価値が求められていると思います。例えば、「MIYASHITA PARK」のアートギャラリー「SAI」では、アートの展示・販売を行っています。買うだけではない、楽しめる場を増やしていければと考えていて、そういった部分を、スタートアップの方々と一緒に創り上げられたらなと。

また、個人的にはスタートアップとの相互の出向など、お互いに新しい学びを得られる機会が作れればとも考えています。そういった場を持っていくことで、いろいろなことを吸収し、相互に発展していけたら、さらなる可能性が広がるのではないでしょうか。