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COLUMN
2022.04.21

【31VENTURES CVC】Collaboration Field ―第3回 ビル・オフィス編―

スタートアップのサービス・ビジネスモデルと三井不動産のリソースを掛け合わせ、新たな事業の創出を目指す三井不動産31VENTURES。31VENTURESには、三井不動産各事業部との橋渡しとなる担当キャピタリストがおり、スタートアップとの共創の可能性を日々模索しています。インタビュー「Collaboration Field」では、それぞれのキャピタリストの視点から三井不動産が取り組む多様な事業の紹介を全6回の連載でお届け。実際の共創事例や、今後注目している領域について語ってもらいました。

第3回は、31VENTURESでビルディング分野の投資・協業を担当している塩山裕介。協業事例や今後の展望について話を聞きました。

これまでの経歴と、今回ご紹介いただく事業部について教えてください。

監査法人やコンサルティングファームにて新規事業支援などを行い、2019年に三井不動産に入社しました。現在は、31VENTURESにてビルディング本部を担当しています。

ビルディング本部では、三井不動産のメインの事業の一つでもあるオフィスを提供しています。日本橋や六本木、日比谷、八重洲など、都内を中心に全国各地にオフィスビルを展開しています。

単なるワークスペースではなく、多様な働き方を応援するためのソリューションを提供するため、最近では、法人向けのシェアオフィスの「ワークスタイリング」を展開しています。「ワークスタイリング」は、その日の仕事に合わせて場所を選ぶことができるオフィスです。仕事の目的に合わせて、集中できる個室からミーティングスペースなどワークスタイルの選択肢を広げることができ、出会いや学びの機会も提供することで、仕事における新たなきっかけ作りにも貢献しています。

事業部の視点から、どのような技術/サービスを求めていますか? また、今後注目している業界や領域はありますか。

コロナウイルスによって、オフィスのあり方や働き方のマインドが変わってきている認識があります。画一的なオフィス不要論でもなく、リアルの価値、オフィスに行く価値を再定義してそれを提供していくことが重要だと考えています。
私自身、沖縄などで海を眺めて働く生活もいいなと思いつつ、都心も捨てきれないですし、働く場所についてはより自由な選択ができるようになると良いなと思いますね。

ワークプレイス向けのソリューションは、スタートアップの技術を活用して今後さらに進化できると思っているので、特に注目しています。
例えば仕事を進めるうえでの出会いや学びにつながるサービスであったり、業務効率化につながるソリューションを一緒に開発するというような話はとても面白いと思っています。

また、リカレント教育が注目される中で、我々としても新たなサービスとして提供できるものがないか、探索しています。

スタートアップと協業した事例があれば、教えてください。

2021年に「ワークスタイリング」の利用者向けに株式会社スピークバディのAI英会話レッスンを導入しました。まさに先ほどお話しした、仕事を進める上での学びにつながるサービスですね。

法人向け個室特化型サテライトオフィス「ワークスタイリングSOLO」では、全拠点の各個室に株式会社ビットキーのスマートロックサービス「bitlock PRO」を採用しました。「ワークスタイリングSOLO」は一つの拠点を様々な企業の方々が利用しますので、「bitlock PRO」はセキュリティ面でも、利便性の面でも、重要な役割を担っています。

その他、マニュアルを不要にするローコードサービス「テックタッチ®」(株式会社テックタッチ)の導入で、利用企業や利用社員向けの使い方のダッシュボードを作成したり、ビルのサイバーセキュリティ対策としてSCADAfenceのサイバーセキュリティプラットフォームを実証実験したりしています。

これからどんなスタートアップと協業/共創したいと考えていますか。

働く場所のみならず、これからは副業や兼業など働き方そのものも多様になり、自分自身をマネジメントする必要がある時代になっていきますから、そういった時代の変化に合わせて求められるサービスを支援するものを歓迎したいです。

また、個人的には、HRテックのタレントマネジメントなどに興味がありますね。個人の向き不向きや性格に応じて、適材適所な職業があるのではないかと考えているので、個人がより働きやすい環境を作るサービスやソリューションを探しています。そしてスタートアップと、働き方の新たな可能性をどんどん広げていきたいなと思っています。