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2015.04.17

『TX職ママフェスタ』実現までと今後の展望

KOILでの出会いをきっかけにイベントを共創したお二人にお話をうかがいました2015年3月18日、KOILに隣接する「柏の葉カンファレンスセンター」において、『TX職ママフェスタ』が開催されました。子育て期の女性の「働きたい」気持ちを応援するこのイベントは、KOILパーク会員の篠原晋寧さんと渡辺裕二さんの共創によるものです。 このイベント実現までの経緯と今後の展望について、お二人にお話を伺いました。

[Part1:KOIL利用のきっかけから出会いまで]

まずはKOILにいらっしゃるまでの経緯ですが、渡辺さんは以前の記事でもご紹介していますが、元々は都内で飲食業をやっていらっしゃって。

渡辺さん はい。色々な経緯を経て飲食店を経営していたのですが、東日本大震災でビジネス上の大きな痛手を受け、それ以上に私の生き方を考え直す機会を得ました。もっと直接的に社会の課題を解決することを自分の人生のテーマにしたいと。そんなことを考えているうち、元々柏出身なのでKOILの存在を知り、社会課題解決型のビジネス拠点として最適ではないかと思い、オープン初日に入会しました。

篠原さんは、元々柏の葉キャンパス駅前のマンションにご家族と暮らしていらっしゃって。KOILが出来る前に、TEP(TXアントレプレナーパートナーズ)に入会されたんですよね。

篠原さん 確か3年前の秋だったと思うんですけど、起業を決意したものの、何をどうしたら良いのかわからない。どこに頼ったらいいかもわからない。それでWEBで「起業支援」とかで検索してTEPを見つけたんです。そうしたら地元だ!ラッキー!ということで、すぐに問い合わせをしました。最初、想像以上にすごい方々のレベルの高いご指導で、正直戸惑いもあったんですが、でもあれだけのすごい方々が本当に親身に、私の目線まで降りてきてアドバイスしてくださって。それで思い切って『ビジネスプラン作成セミナー』に参加して、一から経営の基礎を勉強させていただきました。このときの先生方は今でも個人的にサポートして下さっています。何でも知っていて何でも出来て、それを無償でご提供していただける。本当にすごい組織、ありがたい方々だなと思っています。

でも、KOILに入会されたのは結構最近なんですよね。

篠原さん そうですね。それまでも1Dayユースで結構利用していたのですが、昨年末くらいに、これから「ままてぃ」などの子育てママ支援活動を強化するのにしっかりとした場所が必要だと思い、あらためて検討したらやっぱりここが最適だな、と思いまして、入会しました。

ありがとうございます。篠原さんと渡辺さんとの出会いは?

渡辺さん この柏の葉の特長として、街全体で様々なイベントがあるのですが、確か篠原さんとは街づくりのシンポジウムでお会いしたのが最初で。

篠原さん そのあと、私がKOILの『ビジネスミーティング』に街ゲストとして参加させていただいて活動内容をご紹介しました。そのときに渡辺さんもプレゼンされて。そのとき、今度ハロウィンの大きなイベントがあるのでボランティア募集してます、ってご案内したら、KOILパーク会員のみなさんが大勢お手伝いしてくれたんですが、渡辺さんも当然のように来てくださったんです。

渡辺さん 僕自身、ここKOILでの第二創業のテーマを『子育て支援』にフォーカスしようと考えていたところだったので、最初にお会いした時から篠原さんに結構ガーっとアプローチしまして。なにか一緒にビジネスなり社会活動なり出来るのではないかと。

[Part2.イベントの構想から実現まで]

そして今回のイベント共創に繋がっていくわけですね。このイベントは元々?

篠原さん 元々わたしが毎年1回、小さくやっていたんです。でも大変な割に費用も持ち出しだし、意味無いなーとか思って、実は私の中では今年はやらないつもりでいたんです。でもその話を渡辺さんに少ししたら、いや素晴らしいイベントだからむしろ規模を拡大してしっかりやるべきだ、一緒にやりましょうと言われて。

渡辺さん 後援集めて、スポンサー探して、100人集まる大きなイベントにしようよ、と言いました。このイベントは絶対価値を生むはずだ、と思ったので。

篠原さん それである程度イメージが固まったときに、KOILの大須賀さんに相談したんですよね。スポンサーの候補とか、自治体への話の持っていき方とか。そうしたら不思議なもので、そのタイミングで逆にスポンサーさんの方から『こういう感じのイベントが出来ないか』というようなご相談があったりして、そこからは一気にどんどん具体化していきました。大須賀さんと3人で、KOILのカフェAGORAでイベント名決めましたね。それがすごくワクワクする打合せで。

そして、周辺自治体の後援もとりつけて。これすごいことですよね。柏市・流山市・三郷市・つくばみらい市・守谷市。

渡辺さん 正面突破です、とにかく動いて。でも何より、最初に柏市さんが乗ってくださったのが大きかった。本当に、自治体の後援とるの簡単だな、って勘違いしてしまうくらいのスピードで動いてくださって。やっぱり『柏市さんは決まっています』と言えばあとは早いですよね。これはKOILのメリットを活用させていただいたと思っています。KOILで仕事していると自然に柏市役所の方々と面識が持て、仲良くなれるので。

篠原さん 市役所の方が個人でパーク会員で、積極的にイベント参加してくださっていたりしますからね。他の件でも、よく頼っています。

結果的に、大人100人、子ども100人、関係者50人が集まる大イベントになり、大成功でした。私が見ていて印象的だったのは、スピーカーの方もスタッフの方も参加者のみなさんも、大きな仲間のようだな、という点でした。

篠原さん そうなんです。スピーカーの、新閃力の尾崎さんやモ-ハウスの光畑さん、本来はなかなか簡単にお話いただける方ではないんですが、趣旨にご賛同いただいて。そうそう、そう言えば尾崎さんはKOILのオープニングイベントの『TEP INNOVATION WEEK』に登壇されていて、そのときにご面識をいただいたんです。それと、スタッフも参加者のみなさんも、一方通行の関係ではなく、お互いにこの街を子育てしながら働ける街にしようよ、ということで集まっているという感じで。スポンサーさんもご理解くださって、会場に宣伝ブース創るとかも無く、文字通りのご支援をいただきました。ビジネス的には受発注関係でも、人間的には受発注とか取引関係とかではない『仲間』が作れるのは、柏の葉の素晴らしいところだと感じています。

柏市長の秋山さんもお越しになっていました。

渡辺さん 市長は私が参加しているリーダー養成塾の先輩なので、そのご縁を強引に活かしてイベントのときにご挨拶させていただいて、そのあと手紙も送って。

篠原さん 手紙!?書いたの?そうだったんですか、すごいすごい!

渡辺さん そうしたら、来てくださって。かなり熱心にお聞きいただいて、市役所にも子育て支援を具体的に導入できないか、というようなことで、その場でKOIL大須賀さんや光畑さんも交えてディスカッションしたんですよね。

篠原さん あのあと、その日のうちにメールいただきましたよ!これから具体的なお話を進めていこうということになっているんです。

[Part3.今後の展望]

すごいですね!では、最後に今後の展望についてお聞かせください。

篠原さん 今回、このイベントは午前午後で、講演のほかブースや求職窓口があったりと幅広いものになったので、全体としては少し薄味になったかなとも思うんですが、アンケートをみると、逆に言えばなにか1つ必ず刺さるものがある、というかたちには出来たようです。一定の手ごたえを感じています。今後はこのイベントのネットワークを活かして、サイトやイベント等、様々なかたちでビジネス化していけると思っています。地域でママ支援をしたいという大企業や自治体など、たくさんあるんですね。なので、それをパッケージ化、コンテンツ化してビジネスとして提供していく、そういうモデルが創れればと思っています。

渡辺さん 僕は、このイベント自体は社会活動として捉えているので、直接マネタイズどうこう、という視点は無いんです。ただ、ここで得られた人間関係や、アンケート等でいただいた様々な声、意見、そうしたものを今後のビジネスに、あるいは社会活動に活用していけると思っています。そしてこのイベントについては年1回くらい開催しながら、その間をさまざまなコンテンツで繋いでいけると良いなと思っています。働きたいママさんの中には起業志望者も結構いるということが今回わかったので、KOILを会場にアイデアソンのようなものをしたり、とか出来たら良いなとも思っています。

イメージ広がりますね!今後も面白い活動をご一緒出来ればと思っています。これからもよろしくお願いします!